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埋め込み制御文
2009年10月01日木曜日~
- 指定した効果は全文の処理が終了するまで継続します。効果を打ち消したい場合は、新たな指定で効果の再設定をしてください。
- 制御文のアルファベットは小文字(相対的)と大文字(絶対的)で少し意味が変わります。通常は小文字で指定してください。
- 制御文がアクセント句の先頭(句切記号「。?、,;/+」の直後)以外の場所、すなわち「ひらがな」に割り込む形で埋め込まれた場合、内部でその直前に「+」を付加して発声されます。たとえば「ひら<-d:f1>がな」は、内部的に「ひら+<-d:f1>がな」に変換されて発声されます。
話者変更
「<-d:フォルダ名>」(デフォルト:default)。
「<-D:DLLファイルパス名>」(デフォルト:default)。
「d(小文字)」
- 指定されたフォルダ名を「実行ファイルの場所\dll\フォルダ名\AquesTalkDa.dll」に変更し読み込みます。
- 単純な文字列置き換えですので、たとえば「.\dll\f1\」を複製し「.\dll\女性1\」とリネームすることで「<-d:女性1>」で「<-d:f1>」と同じ話者で読み上げることになります。
「D(大文字)」
- 指定された場所に存在するDLLファイルを読み込みます。
- パス付きで指定した場合はそのファイルを、ファイル名のみを指定した場合はLoadLibrary関数の検索順序規則に従って発見されたファイルが読み込まれます。
- たとえば「.\dll\m1\AquesTalkDa.dll」を実行ファイルと同一フォルダに複写し「男性1.dll」とリネームし置いておけば「<-D:男性1>」で「<-d:m1>」と同じ話者で読み上げます。
共通
- 指定されたDLLファイルが存在しない場合は「実行ファイルの場所\dll\default\AquesTalkDa.dll」を読み込みます。
- それも存在しない場合は「AquesTalkDa.dll」だけでLoadLibrary関数を呼び出すことでLoadLibrary関数の規則にしたがって検索します。
速度値設定
「<-s:数値(50~300)>」(デフォルト:100)。
「<-S:数値(50~300)>」(デフォルト:100)。
- 数値が大きいほど速くなります。50で速度半分、100が標準、300は3倍速です。
- 実際の速度は「(相対速度*絶対速度)/100」で算出された数値となります。
- 「s(小文字)」が相対速度、「S(大文字)」か絶対速度です。通常は相対速度の指定である「s(小文字)」のみを使用してください。
- コマンドラインスイッチの「-s」と、制御文の「S(大文字)」は同一の数値(絶対速度部分)を変更することになります。
- 数値が範囲外の場合、大きすぎる時は300に、小さすぎる時は50に補正されます。ただし0の場合は50ではなく100に補正されます。
- 内部的にはatoi関数で数値化しておりますので数値化できない文字列を指定した場合はatoi関数が0を返し、結果的に100に補正されます。
音量値設定
「<-v:数値(1~600)>」(デフォルト:100)。
「<-V:数値(1~600)>」(デフォルト:100)。
- 数値が大きいほど大きくなります。100が標準です。
- 実際の音量は「(相対音量*絶対音量)/100」で算出された数値となります。
- 「v(小文字)」が相対音量、「V(大文字)」か絶対音量です。通常は相対音量の指定である「v(小文字)」のみを使用してください。
- コマンドラインスイッチの「-v」と、制御文の「V(大文字)」は同一の数値(絶対音量部分)を変更することになります。
- 数値が範囲外の場合、大きすぎる時は600に、小さすぎる時は1に補正されます。ただし0の場合は1ではなく100に補正されます。
- 内部的にはatoi関数で数値化しておりますので数値化できない文字列を指定した場合はatoi関数が0を返し、結果的に100に補正されます。
- 波形数値に対する単純な乗算で計算していますので大きな数値を設定すると音割れ等が発生しますのでご注意ください。
無音区間挿入
「<-b:数値(ミリ秒)>」。
「<-B:数値(ミリ秒)>」。
- 指定されたミリ秒分の無音区間を挿入します。
- 「b(小文字)」は相対時間、「B(大文字)」は絶対時間での指定となります。
- 相対時間の指定である「b(小文字)」を使い「<-b:1000>」とした場合、そのときの速度値「(相対速度*絶対速度)/100」が倍速の200ならば半分の0.5秒、半分速の50ならば2秒の無音区間が挿入されることになります。
- 絶対時間の指定である「B(大文字)」を使い「<-B:1000>」とした場合、そのときの速度値にかかわらず必ず1000ミリ秒(=1秒)の無音区間が挿入されます。
出力メッセージ種設定
「<-m:数値(0~3)>」(デフォルト:3)。
「<-M:数値(0~3)>」(デフォルト:3)。
コンソールに出力される文字列は、製作者が文中に「<-c:~>」で埋め込んだコメントメッセージと、AquesCmdDlが話者や速度を変更した際に出力する制御文メッセージと、ファイルの読み込みや書き出しに失敗した際などに出力されるエラーメッセージの3種類があります。
そのうちのコメントメッセージと制御文メッセージの2種類は表示・非表示をここで指定できます。
0 | 何も出力されません。 |
1 | コメントメッセージのみ出力されます。 |
2 | 制御文メッセージのみ出力されます。 |
3 | コメントメッセージと制御文メッセージが出力されます。 |
- 数値が範囲外の場合はデフォルト値が使用されます。
- いずれの数値の場合であってもエラーメッセージは出力されます。
- 「m(小文字)」はコマンドラインスイッチ「-m」が指定されていない場合のみ変更されます。
- 「M(大文字)」はコマンドラインスイッチ「-m」の指定の有無にかかわらず強制的に変更されます。
コメントメッセージ記述
「<-c:コメント>」。
「<-C:コメント>」。
- コメントメッセージを記述します。
- 「c(小文字)」の場合、出力メッセージ種が1か3の場合に、その内容が標準出力に出力されます。
- 「C(大文字)」は出力メッセージ種にかかわらず、完全に存在しないものとして扱われます。
- コメントメッセージ中に改行やタブ等が存在してもかまいませんが、「>」が存在するとその位置がコメントの終了とみなされエラーとなります。
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